原油安がいつまで続くのか?なぜ問題なのか? [ニュース]
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原油安がいつまで続くのか?というと当分続くでしょう。
なぜ問題なのか?というと急に下落したことが問題なだけです。
1990年代、原油価格は1バレル=20ドル程度でした。
価格は、市場によって変化します。
単純に、需要と供給の関係だけになります。
需要が多くて、供給が少なければ、価格は上がっていきます。
原油価格の下落が止まりらないのも、その市場の原理によるものです。
ニューヨークの原油先物市場では、5日に心理的節目である1バレル=50ドルを下回り、
その後も下落が続いています。
原油価格は、なぜ急激に下落したのでしょうか。
そして、原油価格の下落は経済にどのような影響を与えるのでしょうか!
ちょっと解説してみます。
原油価格は、ここ1年で一気に半分以下まで下がりました。
価格下落のきっかけになったのは、中国や欧州の景気低迷によって、
世界的な石油の需要が緩むとの思惑が出てきたことです。
これは、あくまできっかけにすぎません。
根本的な原因は、アメリカでシェールガス開発が進み、世界最大の石油消費国であるアメリカが、
エネルギーを自給できる見通しになったことも一つの要因ではあります。
アメリカは1日に約900万バレルの原油を純輸入していますが、
理論の上では、近い将来に、これが不要になるそうです。
これは全世界の原油産出量の10%とのことです。
10パーセントほど、と思うかもしれませんが、実は大きな数字なんです。
全体の1割もダウンするわけですから、市場原理として価格は下落することになります。
これまで産油国の多くは価格下落に減産で対応してきました。
しかし、今回は価格下落の圧力が、これまでよりも非常に強いので、
減産しても価格が上がらず、原油収入だけが減少するという最悪の事態になってしまいます。
このため世界最大の産油国であるサウジアラビアは減産をしない方針を決定して、
OPEC(世界石油輸出国機構)も同じ決断を行いました。
減産する国がありませんから、原油の供給が高いので、市場原理で当然ですが、
価格は下がる一方になります。
今度は、需要が少なくなって、供給が多くなったので価格が下がったわけです。
なので、原油安自体は、特に自然の流れなわけです。
それでは、なぜ問題なのか?と言うと、それは、急に下落したからです。
例えば、あなたの給料が20万円だったとします。
それが、1年後に10万円になったら、あなたはどうでしょうか?
今まで、20万円で余裕の生活をしていたのに、
それが、10万円になってしまったら、当然ですが10万円分の経費を削減しなくてはなりません。
このように考えると、1年で給料が半分になったことになりますので、
大変なことでは、ないでしょうか?
これが、10年や100年なら、他の物の価格も下がってくるので、
それほど、感じなくなるかもしてませんが、
1年ほどで下落してしまうと生活できなくなる可能性もあります。
1990年代は、原油価格は1バレル=20ドル程度でので、
そのときから考えると、今は、まだ原油の価格は高いことになります。
しかし、新興国の急激な経済発展などから価格が急騰して、
一時は1バレル=140ドルまで相場は上昇しました。
このことで、物価が上がっているわけですね。
このように、問題なのは、急激に下落したことだけなんです。
これは、いろいろなものへ波及していくわけです。
ちょっと前まで20ドルだったことを考えると、100ドルを超える原油価格の方が、
むしろ異常だったと、解釈する方が自然なので、これがバブルってことでしょう。
1バレル=20ドルまで下落する可能性は低いと考えたいですが、
これは市場が決めることですので、誰にも分かりません。
ペースは鈍くなっているとはいえ、世界経済は成長を続けており、
エネルギー需要は毎年確実に増加しています。
どこかで、落ち着いてくると思います。
しかし、悪いことばかりではありません。
原油価格が下落すると、産油国から、石油を消費する先進国に利益が移転することになります。
日本で考えても、年間10兆円近くの経済効果があり、
原油価格の下落は中長期的には経済活動を活発化させて、
原油の需要を増やすことなる場合もあります。
短期的には、原油価格高騰の恩恵を受けてきたロシアやベネズエラといった、
産油国の経済は大きな打撃を受けることは間違いないでしょう。
しばらくは、全体的な市場が不安定になると思われます。
しかし、それは投資家にとってはチャンスでもあります。
市場に動きが出てきますので!
参考にしてみては如何でしょうか。
最後まで、読んで頂きありがとうございました。
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なぜ問題なのか?というと急に下落したことが問題なだけです。
1990年代、原油価格は1バレル=20ドル程度でした。
価格は、市場によって変化します。
単純に、需要と供給の関係だけになります。
需要が多くて、供給が少なければ、価格は上がっていきます。
原油価格の下落が止まりらないのも、その市場の原理によるものです。
ニューヨークの原油先物市場では、5日に心理的節目である1バレル=50ドルを下回り、
その後も下落が続いています。
原油価格は、なぜ急激に下落したのでしょうか。
そして、原油価格の下落は経済にどのような影響を与えるのでしょうか!
ちょっと解説してみます。
原油価格は、ここ1年で一気に半分以下まで下がりました。
価格下落のきっかけになったのは、中国や欧州の景気低迷によって、
世界的な石油の需要が緩むとの思惑が出てきたことです。
これは、あくまできっかけにすぎません。
根本的な原因は、アメリカでシェールガス開発が進み、世界最大の石油消費国であるアメリカが、
エネルギーを自給できる見通しになったことも一つの要因ではあります。
アメリカは1日に約900万バレルの原油を純輸入していますが、
理論の上では、近い将来に、これが不要になるそうです。
これは全世界の原油産出量の10%とのことです。
10パーセントほど、と思うかもしれませんが、実は大きな数字なんです。
全体の1割もダウンするわけですから、市場原理として価格は下落することになります。
これまで産油国の多くは価格下落に減産で対応してきました。
しかし、今回は価格下落の圧力が、これまでよりも非常に強いので、
減産しても価格が上がらず、原油収入だけが減少するという最悪の事態になってしまいます。
このため世界最大の産油国であるサウジアラビアは減産をしない方針を決定して、
OPEC(世界石油輸出国機構)も同じ決断を行いました。
減産する国がありませんから、原油の供給が高いので、市場原理で当然ですが、
価格は下がる一方になります。
今度は、需要が少なくなって、供給が多くなったので価格が下がったわけです。
なので、原油安自体は、特に自然の流れなわけです。
それでは、なぜ問題なのか?と言うと、それは、急に下落したからです。
例えば、あなたの給料が20万円だったとします。
それが、1年後に10万円になったら、あなたはどうでしょうか?
今まで、20万円で余裕の生活をしていたのに、
それが、10万円になってしまったら、当然ですが10万円分の経費を削減しなくてはなりません。
このように考えると、1年で給料が半分になったことになりますので、
大変なことでは、ないでしょうか?
これが、10年や100年なら、他の物の価格も下がってくるので、
それほど、感じなくなるかもしてませんが、
1年ほどで下落してしまうと生活できなくなる可能性もあります。
1990年代は、原油価格は1バレル=20ドル程度でので、
そのときから考えると、今は、まだ原油の価格は高いことになります。
しかし、新興国の急激な経済発展などから価格が急騰して、
一時は1バレル=140ドルまで相場は上昇しました。
このことで、物価が上がっているわけですね。
このように、問題なのは、急激に下落したことだけなんです。
これは、いろいろなものへ波及していくわけです。
ちょっと前まで20ドルだったことを考えると、100ドルを超える原油価格の方が、
むしろ異常だったと、解釈する方が自然なので、これがバブルってことでしょう。
1バレル=20ドルまで下落する可能性は低いと考えたいですが、
これは市場が決めることですので、誰にも分かりません。
ペースは鈍くなっているとはいえ、世界経済は成長を続けており、
エネルギー需要は毎年確実に増加しています。
どこかで、落ち着いてくると思います。
しかし、悪いことばかりではありません。
原油価格が下落すると、産油国から、石油を消費する先進国に利益が移転することになります。
日本で考えても、年間10兆円近くの経済効果があり、
原油価格の下落は中長期的には経済活動を活発化させて、
原油の需要を増やすことなる場合もあります。
短期的には、原油価格高騰の恩恵を受けてきたロシアやベネズエラといった、
産油国の経済は大きな打撃を受けることは間違いないでしょう。
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